SINCE
-1959-
YAMADA
Fine Arts Printing
Co., Ltd.
EXAMPLE 制作事例
プルースト 商品ラベル
記憶を想起させるサンプル用香水ラベル
CLIENT
CATEGORY
人が感じる五感。
皆さんはそれらに、忘れていく順番がある事をご存知でしょうか。
人間は聴覚→視覚→触覚→味覚→嗅覚の順番で記憶を失っていくそうです。
つまり最後まで残るのは香りの記憶。
誰もが特定の香りを嗅いだときに、その香りの記憶に基づいた情景を思い出した経験があるかと思います。
懐かしい記憶や嬉しかった記憶、悲しかった記憶など、、、
そういった特定の香りを嗅いだときに、その香りに紐づいた過去の記憶や感情が無意識的に呼び起こされる現象を「プルースト現象」と言うそうです。
そこからインスピレーションを得て、今回は山田美術印刷の社内サンプルとして香水のサンプル用ラベルをデザインしました。
まず始めに先程のプルースト現象からヒントを得て商品名を「PROUST(プルースト)」と名付けました。
ロゴのシンボルマークには五感の中の五番目という意味、５／５の分子の部分を表現し、ダブルクォーテーションの末記号と組み合わせて“最後まで記憶に残る香り”という思いを込めてミニマルにデザインしています。
商品の中身は「Forest（森）」「Oolong Tea（烏龍茶）」「Spicy（スパイシー）」「Lavender（ラベンダー）」「Smork（スモーク）」と5種類の香りを設定し、配色には各香りをイメージしたアッシュカラーを取り入れて、ぬけ感を持たせた大人っぽい印象を与えました。
また並べみても落ち着いた華やかさが出るように配色しています。
形状はサンプル用のラベルのため幅サイズを細めに制作し、スタイリッシュに貼れるようにしています。
原紙には耐水性のあるユポ紙を使用し、マットニスを引くことで香水のラベルとしての機能性と高級感を引き上げています。
またユポ紙にはしなりもあるため小さなサンプルボトルなどにも貼りやすく、これらを踏まえて選定しました。
今回はブランディングの観点も取り入れ、デザインやラベルの選定を重点的に制作しました。山田美術印刷のデザイン部門では商品に対しての思いや方向性など、お客様とのヒアリングを通して商品の魅力を最大限に活かせるよう、デザインや仕様のご提案させて頂いております。
ラベル・シールでのご相談以外にも、デザインに関してのご相談等ございましたらぜひ山田美術印刷までご連絡ください。
仕様
・商品名：プルースト 商品ラベル
・素材：ユポ紙
・サイズ：H 124.0mm×W59.0mm
・色数：特色2色