愛知県名古屋市でラベル・シール・販促物の制作を行う山田美術印刷（株）「お知らせ」ページです。

ラベル・シールの印刷方式は様々ですが、山田美術印刷では凸版印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、オンデマンド印刷と4つの印刷方式から、お客様のご予算や用途に合わせて最適な印刷方式をご提案しております。サイズやデザイン、使用する場所などによって印刷方式は異なるのですが、小ロットの場合に適したオンデマンド印刷について今回は説明させて頂きます。

【目次】
1.オンデマンド印刷とは「版」を必要としない印刷方式です
2.オンデマンド印刷の3つの特徴
・小ロットを低コストにて作成可能
・凸版印刷、オフセット印刷と比べて短納期にて対応可能
・変形カッティング・バリアブル印刷が対応可能
3.オンデマンド印刷の3つの苦手なこと
・大ロット印刷
・特色印刷
・印刷再現性（品質）
4.今回のまとめ

オンデマンド印刷とは「版」を必要としない印刷方式です

一般的に印刷とは「版」を作成して印刷機にて印刷する方法が用いられております。しかし、オンデマンド印刷は「版」を必要としない、データをデジタル機械にて直接出力してシールを印刷する方法となります。簡単に説明すると、パソコンのデータを家庭用プリンターにて印刷する方法と同じです。印刷物は基本的にシアン・マゼンタ・イエロー・ブラック（カラー4色）の組み合わせで構成された色をデジタル機械にて再現します。

オンデマンド印刷の3つの特徴

小ロットを低コストにて作成可能

オンデマンド印刷は、小ロットのラベル・シールの印刷を低コストにて対応できるところが最大の特徴です。
低コストにて対応できる理由として2つあります。

1. 凸版印刷やオフセット印刷のように、版と刃型を作成する必要がないため、製版・刃型費用が不要。
2. 凸版印刷やオフセット印刷と比べて、印刷ロスが少ないので低コストにて作成可能。

ロットに関しては、数十枚から対応可能であり、サイズや条件によっては変わってきますが、約1,000枚を目安として対応させて頂いております。

凸版印刷、オフセット印刷と比べて短納期にて対応可能

オンデマンド印刷が短納期にて対応できる理由として、製版と刃型の作成時間がかからず、印刷工程が減るため短納期の対応が可能となります。代表的な例として、訂正ラベルがあげられます。カタログなどの文章の訂正ラベルはお客様もお急ぎで費用もかけられないケースが多いので、そのような場合はオンデマンド印刷にて対応させて頂いております。（サイズやロットによっては対応不可な場合もあります）

変形カッティング・バリアブル印刷が対応可能

オンデマンド印刷は基本的にカッティングプロッター機にてカットを行います。カッティングプロッター機はコンピューターで制御して思い通りの形に切り抜くことができるので、刃型を作らずに変形型のラベル・シールのカッティングが可能です。
バリアブル印刷は「可変印刷」とも呼ばれ、データに基づいて内容を変えて印刷することができます。ラベル・シール印刷でのバリアブル印刷は、1枚ずつ数字を変えて印刷する「ナンバリング印刷」が代表的です。

オンデマンド印刷の3つの苦手なこと

大ロット印刷

枚数が1,000枚を超える場合は、1枚あたりの印刷するコストが凸版印刷やオフセット印刷と比べて高くなります。また、ラベル・シールをデジタル機にて印刷するスピードも凸版印刷やオフセット印刷に比べて遅いため、大ロットの場合はかえって時間がかかってしまい、コストも上がってしまいます。

特色印刷

印刷物の再現をカラー4色で行うため、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック以外の特色を利用した印刷ができません。

印刷再現性（品質）

オンデマンド印刷の品質も年々向上しておりますが、やはりオフセット印刷と比べると劣ってしまいます。インクを直接噴射して印刷するため、紙に滲みが出ることがあり、繊細なデザインでは粗さが出る恐れがあります。微妙な色合いの再現もオフセット印刷と比べると劣ってしまいます。

今回のまとめ

今回ご説明させて頂いたオンデマンド印刷の特徴は「小ロット対応」「低コスト」「短納期対応可能」といった印刷方式です。どの印刷方式にも言えることですが、ロット、価格納期、品質、によってベストな印刷方式を選ぶことが大事です。
山田美術印刷では常にお客様の要望に最適な印刷方式をご提案いたしますので、ぜひお問い合わせください。