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意外と知らない?アテンションシールの制作に必要な糊抑え加工の注意点
ラベル・シールの加工方法で、「糊抑え加工」という言葉を耳にしたことはありませんか?糊抑え加工とは、主にアテンションシールを制作するときに使う方法です。アテンションシールの制作には、糊抑え加工が必要不可欠であり、仕上がりやコストにも大きく影響します。
今回のコラムでは、糊抑え加工の基本から利点やデメリットを紹介します。糊抑え加工はなぜ必要なのか、どのような方法があるのかを知っておくと、効果的でコストを抑えたアテンションシールの制作の手助けになるでしょう。
【目次】
1.ニスによる糊抑え加工はデザインに応じた細かい糊抑え加工もできる
2.キルフィルムでの加工は物理的に糊を抑えられるが、複雑な形状は難しい
3.納期やコスト面を考慮することはもちろん、実際にテストを実施するのがおすすめ
4.糊抑え専用の印刷機であれば、アテンションシールの納期やコストの柔軟な対応が期待できる
5.今回のまとめ
ニスによる糊抑え加工はデザインに応じた細かい糊抑え加工もできる
糊抑え加工の代表的な方法の一つが、ニスを使用した加工方法です。ラベル・シールの糊面にニスでコーティングをすることで、糊の粘着力を抑える糊抑え加工をすることができます。デザインに応じた細かい部分の糊抑え加工ができることが特徴です。
アテンションシールのような、複雑な形状のラベル・シールを制作する際に非常に有効です。アテンションシールを商品に貼った後も、余分な部分にほこりやゴミが付きにくくできるため、美しくキレイにディスプレイできます。店頭で商品にアテンションシールを貼り、アイキャッチ効果を高めたいときにおすすめです。
キルフィルムでの加工は物理的に糊を抑えられるが、複雑な形状は難しい
キルフィルムという薄いフィルムで糊面の抑える加工方法もあります。これは、キルフィルムというフィルムで糊面を覆うため、物理的に糊を抑えて粘着力を弱めます。
しかし、キルフィルムの場合複雑な形状で糊を抑えることはできません。決まった幅のみの加工となってしまいます。アテンションシールや封緘シールに応用することはできますが、形状やデザイン面で注意が必要です。
納期やコスト面を考慮することはもちろん、実際にテストを実施するのがおすすめ
糊抑え加工のラベル・シールをご検討されている場合は、デメリットも理解しておきましょう。
まずは、糊抑え加工は通常の印刷工程よりも多いため、納期がかかってしまう点です。特にアテンションシールのように細かなデザインが求められる場合、納期に余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
また、糊抑え加工のラベル・シールを制作の際には、テストも必要です。ラベルに対して糊抑え加工の面積を広げると、実質的に糊面は少なくなります。よって、被着体に貼りつく面積も少なくなるので、うまく貼りつかずにラベルが剥がれやすくなってしまいます。このようなことにならないためにも、テスト印刷を実施していただくことがおすすめです。
糊抑え専用の印刷機であれば、アテンションシールの納期やコストの柔軟な対応が期待できる
山田美術印刷では、糊抑え加工の専用印刷機を導入しています。糊抑え加工の専用印刷機を使用することで、高品質なアテンションシールを制作できます。また、専用印刷機で制作することにより、工程が簡略化されることで納期の短縮やコストを抑えることが可能です。アテンションシール以外の糊抑え加工が必要なラベル・シールにも対応できるので、封緘シールや開封ラベルなどにも有効です。
今回のまとめ
糊抑え加工はアテンションシールをはじめ多くのラベル・シールに使われている手法です。主な制作方法としては、ニスによるコーティングとキルフィルムを使う2種類です。どちらもメリット・デメリットを理解して制作をする必要があります。
また、ニスを使った糊抑え加工の場合は、専用印刷機を持っている印刷会社に依頼をするのをおすすめします。糊抑え加工の専用印刷機だからこそ、短納期での対応やコストを抑えたラベル・シールを制作できるでしょう。
山田美術印刷では、お客様のご希望のラベル・シールの種類や用途に合わせてご提案をさせていただきます。品質、納期、コストなど様々な面からお客様にあったご提案をさせていただきます。サンプル作成なども柔軟に対応をいたします。是非、御連絡をお待ちしております。
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