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YAMADA
Fine Arts Printing
Co., Ltd.
COLUMN お知らせ・コラム
ラベル・シール印刷において人気の印刷用紙と特徴をご紹介
ラベル・シールの原紙選定は、印刷物の仕上がりや効果において非常に重要であり、その特性を理解することは制作する上で欠かせません。
今回のコラムではラベル・シールの原紙として使われる、上質紙、コート紙(アートコート、ミラーコート、マットコート)、そして合成紙(ユボ)に焦点を当て、それぞれの特徴について紹介します。
【目次】
1.上質は安価で使いやすく製品のコストダウンに最適
2.表面に特殊なコーティングがされているコート紙の代表的な3選
・光沢感がありカラー印刷に適しているアートコート
・コート紙の中で最も光沢のあるミラーコート
・上品な質感と落ち着いた雰囲気のマットコート
3.屋外で使うラベル・シールにおすすめな合成紙(ユポ)
4.今回のまとめ
上質は安価で使いやすく製品のコストダウンに最適
上質紙は木材パルプが原料で、表面は凸凹しておりインクが滲みやすい特性があります。このため、カラー印刷には向いていませんが、商品ロゴ、バーコード、内容表示ラベルなどで使用され、独自の風合いを出すことができます。また、筆記性があり手書きの要素が求められるラベル・シールに適しています。上質紙は安価であるため、製品のコストダウンにおすすめです。
表面に特殊なコーティングがされているコート紙の代表的な3選
コート紙は木材パルプを原料とし、表面に特殊なコーティングが施されています。これにより、主に以下の3種類があります。
光沢感がありカラー印刷に適しているアートコート
アートコートは上質紙と比べて表面にやや光沢があり、幅広い印刷や加工ができる素材です。写真やグラデーションの入ったカラー印刷向きの印刷用紙になります。一般的にはカタログ、パンフレット、商品パッケージなどに広く使用され、色鮮やかなデザインを引き立たせます。
コート紙の中で最も光沢のあるミラーコート
ミラーコートは印刷業界ではキャストコートとも呼ばれていますが、非常に光沢感があり印刷の仕上がりが美しい印刷用紙です。特にラベル・シールの材料として広く利用されており、カラー印刷にも適しています。光沢の影響でデザインが引き立ち、視覚的な効果が期待できます。
上品な質感と落ち着いた雰囲気のマットコート
マットコートは光沢感が少なく、表面は上質紙に近い印象です。カラー印刷に適しており、同時に筆記性もあります。上質な質感を持ちつつ、カラフルなデザインを生かすことができるため、多岐にわたる印刷用途で利用することができます。
屋外で使うラベル・シールにおすすめな合成紙(ユポ)
合成紙はユポ・コーポレーションの商標であるユポと呼ばれることもあります。プラスチックなどの合成素材を組み合わせたものです。これにより、屋外用途や特殊な状況で使用されるラベル・シールにおすすめです。一般的には屋外用ポスター、食品ラベル・シール、投票用紙など様々な用途に利用され、耐水性や耐久性が求められる環境で活躍します。合成紙は環境対応にも優れ、リサイクル可能な素材も多く含まれています。
今回のまとめ
印刷用紙は印刷物の用途や目的によって選択する必要があり、それぞれが異なる特性を持っています。上質紙は風合いと品質感、コート紙は視覚効果や光沢感、そして合成紙は耐久性と環境への対応力が特長です。印刷物の作成においては、これらの特性を適切に考慮し、最適な印刷用紙を選択することが重要です。これらの素材と山田美術印刷の印刷技術を組み合わせることで、お客様にとって魅力的なラベル・シール印刷を実現しています。