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YAMADA
Fine Arts Printing
Co., Ltd.
COLUMN お知らせ・コラム
高品質なラベル・シールを お届けするために行う色検査のコト
山田美術印刷では通常のラベル検査の他に、特別に色検査を行う事も可能です。今回は安定した品質を保つために山田美術印刷で行っている、ラベル・シールの検査項目と検査内容を説明します。
【目次】
1.色検査について
2.色検査の検査項目
・①「色ムラ」の検査
・②「色抜け」の検査
・③「色調の違いと誤差」の検査
3.今回のまとめ
色検査について
まずは色検査について簡単に説明させて頂きます。
通常の検査では明欠陥と暗欠陥を基準となるマスターと比較して判断検出を行います。それとは別に色検査に関してはマスターに対する色の具合の判断・検出を行います。比べる対象項目としては、色ムラ、色抜け、色調の違いや誤差を判断して良品、欠陥を判断・検出します。
ここで再度、明欠陥と暗欠陥について簡単に説明させて頂きます。明欠陥とはマスターに対して検査対象ラベルが明るいと判断されるピンホール、文字かけ、ラベル抜け(ハヌケ)が対象となります。
逆に暗欠陥とはマスターに対して検査対象ラベルが暗いと判断される汚れ、ゴミ(紙管屑、埃等)、異物付着(糊溜まり、髪の毛等)が対象となります。
ならば色に対しても明欠陥と暗欠陥で判断出来るのでは?と思われますよね。確かに明欠陥と暗欠陥でも色に対して判断・検出は可能ですが、微妙な色の変化に関しては判断・検出されません。それに対して色検査では、印刷の刷り始めと刷り終わりで微妙に色合いが薄く感じたり、逆に濃く感じたりといったわずかな色の変化をマスターと比較し判断・検出することが可能です。その際は色見本と同等の画像をマスター作成して行います。
色検査の検査項目
次に色検査の検査項目について簡単にご説明させて頂きます。項目は大きく分けて3つとなります。色ムラ、色抜け、色調の違いの3つが色検査で判断・検出できる項目です。では順番にご説明させて頂きます。
①「色ムラ」の検査
「色ムラ」とは色が均一である場所に部分的に不均等な状態があることを指します。色ムラは印刷時の温度や乾燥時間によって発生し、印刷プロセスの際に最適条件で印刷を行っていてもまれに発生してしまうことがあります。そういった際には印刷オペレーターから連絡を受け、色検査を行っています。
②「色抜け」の検査
「色抜け」とは色があるべき場所に出ていない、のっていない状態のことを指します。色抜けはインク切れ、インクの不安定な吐出などが発生の原因とされており、色抜けの疑いがある場合にも印刷オペレーターから連絡を受け、色検査を行っています。
③「色調の違いと誤差」の検査
「色調の違いと誤差」とは指定の色と色相、彩度、明度に差がある状態のことを指します。あきらかに色が違う場合は通常の検査の判断・検出で欠陥として検知するのですが、微妙な色の濃淡となると色検査での判断・検出となります。また印刷の刷り始めと刷り終わりで微妙に色が違っていたりといった原因もインクの量や吐出が発生の原因とされています。
今回のまとめ
今回は色検査について簡単にご説明させて頂きました。不良の発生しやすい項目を印刷オペレーターが印刷時に発見した際には警戒紙が入ります。その後、検査時にその部分を除去し念の為に色検査を行っています。また通常の検査で色に関する箇所に判断・検出の欠陥が出た際にも色検査を行っています。
山田美術印刷では日々、検査品質の安定化や向上に努めています。また山田美術印刷では工場見学も行っておりますので、実際にラベル・シールが検査機を通してどのように検知し不良品を検出しているかをご覧頂きながら理解して頂けたらと思っています。最後までご覧頂きありがとうございました。