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YAMADA
Fine Arts Printing
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COLUMN お知らせ・コラム
SDGsに貢献する水なしオフセット印刷のメリットとデメリットを解説
昨今、企業の社会的責任のひとつとして環境負荷低減への取り組みが高まるなか、地球に優しい印刷方式である『水なしオフセット印刷』は注目を集め、多くの企業で取り入れられています。SDGsの観点にも沿っている『水なしオフセット印刷』。
今回のコラムは『水なしオフセット印刷』のメリット、デメリットをご説明いたします。
【目次】
1.水なしオフセット印刷のメリットをご紹介
・再現性が高く高精細な美しい印刷が可能
・湿し水を使用しない事による生産性の向上
・環境負荷低減にしっかり貢献
2.水なしオフセット印刷にはデメリットもあります
・ピッキングが起こりやすい
・濃度が出しにくいため隠ぺい性が弱い
3.今回のまとめ
水なしオフセット印刷のメリットをご紹介
再現性が高く高精細な美しい印刷が可能
通常のオフセット印刷は湿し(しめし)水を使用しますが、『水なしオフセット印刷』は湿し水の代わりにシリコンでインキを反発させ印刷します。『水なしオフセット印刷』は湿し水によるインキのにじみなどの変動要素が少ないことで、網点の再現性が高くクリアに表現され、高精細な印刷が可能になります。さらに『水なしオフセット印刷』の特徴として、紙表面に凹凸のある和紙や上質紙、クレープ紙や不織布紙などにも網点は正確に再現され、美しく仕上がります。
湿し水を使用しない事による生産性の向上
湿し水は調整、管理に時間を要し、正確性が求められます。印刷が不安定になる原因にもなり得ます。その点『水なしオフセット印刷』は湿し水を使用しない分、安定感のある品質管理を維持できます。調整時間の短縮などコスト削減、生産性の向上にもつながります。
環境負荷低減にしっかり貢献
『水なしオフセット印刷』の印刷物には認証マークのバタフライロゴマークを掲載することができます。バタフライロゴマークは、積極的に環境負荷低減へ取り組んでいるアピールになり、イメージアップにつながります。また、ISO14000、グリーン購入法の対策としても効果的で、SDGsにおいての8つの持続可能な開発目標も達成できます。
水なしオフセット印刷にはデメリットもあります
ピッキングが起こりやすい
通常のオフセット印刷に比べて『水なしオフセット印刷』に使用するインキは硬いため、ピッキング(紙の表面が破れる現象)が生じやすくなります。この不具合は、オペレーターが状況に応じた対策でしっかり対応いたします。
濃度が出しにくいため隠ぺい性が弱い
網点はクリアに再現されますが、全面ベタなどインキを載せる面積が大きくなると隠ぺい性や濃度が弱くなる傾向があります。例えばベースに白ベタをひく印刷では同じ色を重ねて印刷したり、黒を濃くする印刷ではリッチブラックにする事で対策できます。
今回のまとめ
『水なしオフセット印刷』は湿し水を使用しないことで品質から環境問題まで様々なメリットをもたらす画期的な印刷方式といえます。デメリットについては、山田美術印刷の熟練オペレーターが長年にわたって培ってきたノウハウと技術力でしっかりとカバーいたしますのでご安心ください。山田美術印刷の環境対応印刷である『水なしオフセット印刷』で環境に配慮した高品質なラベル・シールをご提供いたします。お問い合わせお待ちしております。