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YAMADA
Fine Arts Printing
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COLUMN お知らせ・コラム
消費者目線で考える手に取られやすいラベル・シールの特徴3選
山田美術印刷でラベル・シールを制作する側として携わっている私たちですが、買い物、移動時、旅先など様々な場所でラベル・シールを見かける機会があります。今回は各スポットに焦点を当てて、それぞれがどのような特徴を持つラベル・シールなのかを消費者目線で紹介します。
【目次】
1.スーパーやコンビニで自由な印字が可能なサーマル紙を使ったお惣菜ラベル
2.電車やバスなどのドアガラスに活躍する両面ステッカー
3.日本酒やワインなどのお酒は視覚的に印象を残す特殊原紙がおすすめ
4.今回のまとめ
スーパーやコンビニで自由な印字が可能なサーマル紙を使ったお惣菜ラベル
食材や日用品が数多く並ぶスーパーでもラベル・シールは多く見かけます。その中でもお惣菜コーナーでは、お惣菜トレーの裏に商品名・使用食材・消費期限などが印字されたラベル・シールが貼ってあります。これは商品の情報を伝えるとともにラップを止める役割も果たしています。これらはサーマル素材を使用することが多く、現場のフォーマットに合わせた自由な印字が出来ることも特徴です。
そして表面には商品名と、お惣菜の色合いにマッチしたデザインの小さなラベル・シールが片隅に貼ってあります。これはお惣菜の中身をしっかり見せて消費者に安心感を与えつつ、商品の邪魔にならないようにワンポイントとしてラベル・シールを活かしているからです。
電車やバスなどのドアガラスに活躍する両面ステッカー
移動の手段で利用する交通機関でもラベル・シールは使用されています。電車内の広告ステッカーをはじめ最近ではプロモーションなどで電車をラベル・シールでラッピングするケースも多くみられます。
ドアガラスには社内の外と中の両側から見える、両面ステッカーを使うことが多いです。両側に印刷をすることで二面性を持たせ、視認性を高めたり情報量を多く印刷することができます。
この両面ステッカーは原紙を挟んで両面から印刷されているように見えますが、実は「逆刷り印刷」という手法を用いています。透明基材に裏面のデザインを反転させて逆刷りし、上に白で全面を抑えて、さらにその上から表面のデザインを印刷をしているため、糊面からでも印刷している内容が見える仕組みとなっています。
日本酒やワインなどのお酒は視覚的に印象を残す特殊原紙がおすすめ
日本酒や焼酎、ワイン、ウイスキーなどのラベル・シールにも様々な個性があります。
例えば日本酒の場合では日本らしい和の風合いが出せる和紙を使用して、シンプルで伝統的な威厳をもたせたラベル・シールに仕上がります。また、ワインのラベル・シールにおいては、モダンテイストや高級感のあるデザインだったり、特殊加工にこだわっていたりと海外らしい自由なデザインのラベル・シールが多くあります。
すべてのお酒のラベル・シールに共通しているのはブランドイメージを崩すことなく、いかに消費者の目を惹くかがそれぞれで工夫されていることです。商品の中身だけでなく、視覚からもプロモーションする重要な販売手法としてラベル・シールは非常に効果的です。
今回のまとめ
ラベル・シールをうまく活用することで、消費者に対して商品をわかりやすく伝えることができます。ラベル・シールが使われる環境や手に取る消費者の年齢など、ターゲットに合わせた制作をすることが重要です。
また、商品価値を上げることも可能です。ラベル・シールに和紙やコットンなど特殊な原紙や、箔押しエンボスなどの特殊加工をすることで、消費者に対して視覚的な効果をもたらすことができるでしょう。