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COLUMN お知らせ・コラム
黒よりも黒く印刷!リッチブラックで濃く深みのある黒のラベル・シール
ラベル・シールを制作した際に思い通りの色味が出なかったことはありませんか。例えば、黒色の部分が薄くなってしまい、メリハリを出したデザインのインパクトが弱まってしまうケースがあります。これはリッチブラックという手法で解決できるかもしれません。
リッチブラックは深みのある黒色を表現することで、ラベル・シールに高級感やシックな印象を与えることが可能です。
今回のコラムは、リッチブラックの活用方法とその効果について説明します。
【目次】
1.カラー4色を組み合わせてより深く濃い黒を作り出すのがリッチブラック
2.リッチブラックは墨の面積が大きいデザインや、モノトーンのデザインに効果的
3.白や特色を濃くしたい場合は複数回印刷をする重ね塗りがおすすめ
4.今回のまとめ
カラー4色を組み合わせてより深く濃い黒を作り出すのがリッチブラック
リッチブラックとは、一般的な黒色よりも“さらに濃く深い黒”を表現する印刷手法のひとつです。通常のラベル・シールでは黒色を1色で印刷をするところ、CMYKの4つの色を組み合わせることでより深みのある黒を印刷することができます。
リッチブラックは特にオフセット印刷で使われることが多く、文字やロゴ・イラストをくっきりと表現することができるため、視認性が向上しラベル・シールに高級感を与える効果があります。
リッチブラックは墨の面積が大きいデザインや、モノトーンのデザインに効果的
リッチブラックは、墨でデザインされた大きな面積の部分や文字やロゴに使うと非常に効果的です。ラベル・シールの印刷方式の特性として、墨でデザインされた大きな面積の部分は通常の印刷だと白っぽくなりぼやけてしまいがちです。重厚感のあるデザインにも関わらず、仕上がりは薄い印象になりかねません。また、モノトーンのデザインや写真にもリッチブラックはおすすめです。
仮に墨のデザインの状態で濃く深い色味を印刷しようとすると、インキ量を増やす必要があります。すると、過剰なインキ量になり乾燥状態が悪くなりクレームへと発展しかねません。品質の良いラベル・シールを制作する上でも、リッチブラックは非常に効果的な印刷手法なのです。
白や特色を濃くしたい場合は複数回印刷をする重ね塗りがおすすめ
リッチブラック以外の方法で黒色を濃くする手法も紹介します。それは、通常では1回印刷をするところを複数回印刷を行いインキを塗り重ねる方法です。物理的に複数回印刷を行うことで、墨を何度も重ねることが出来るため濃く深い色のラベル・シールを制作することができます。
この方法は他の色にも有効的です。たとえば濃く透けない白色を印刷したい場合は、白を複数回印刷することで解消できます。また特色の場合でも同じことが可能です。向いているデザインとしては特色を使用したラベル・シールです。デメリットとしては、色数が増えることによりラベル・シールのコストアップや版代が必要になります。
今回のまとめ
ラベル・シール印刷におけるリッチブラックの手法は、商品に高級感や深みを持たせることができます。リッチブラックをうまく活用することにより、商品価値やお客様からのイメージアップを狙えることに繋がるでしょう。
墨を多く使うデザインの商品は、重厚感を狙った化粧品、高級感のある食品パッケージ、くっきりとしたキャラクターやイラストが多い傾向にあります。商品のブランディングや新商品のPRとしても非常に有効的な方法です。狙ったデザインを正確に落とし込み、売上や商品価値を上げるラベル・シールを制作してみてはいかがでしょうか。