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COLUMN お知らせ・コラム
ラベル・シールにおける金箔加工は原紙やデザインなどの相性が大切
皆様は「金箔」という言葉で何を想像しますか?かつて日本では、城郭や神仏といった建築物の外装や内装品において、また金沢に代表されるような工芸品などにおいて様々な場面で金箔が使用されてきました。これらはほんの一例ではありますが、金箔はこれまで豪華絢爛、華美といった印象を人々に与えてきました。
今回は、この金箔が施されたシール・ラベルについてのコラムです。
【目次】
1.ラベル・シールの金箔加工は熱転写を利用して制作します
2.ラベル・シールを金箔加工する際は原紙の相性やデザインが大切です
3.今回のまとめ
ラベル・シールの金箔加工は熱転写を利用して制作します
シール・ラベルにおける「金箔加工」とは金箔押し、別名でホットスタンプと呼ばれています。
具体的にどういったものでしょうか。シール・ラベルにで使用する金箔は薄いフィルムで出来ています(形状はロール状になっています)。このフィルムを印刷原紙に熱転写することこそが、いわゆる金箔押しと呼ばれるものになります。
また熱転写する絵柄、デザインは金箔用に製版された金属製の凸版を使用して印刷します。この凸版を印刷機にセットし、100℃前後の熱を加えて、そこから印刷機で印圧をかけることで凸版にデザインされた絵柄が原紙に転写される仕組みとなるのです。
ラベル・シールを金箔加工する際は原紙の相性やデザインが大切です
箔押し加工において効果的な例を一部ご紹介したいと思います。
転写に適した原紙は艶のないホイル紙などが金箔との相性もよく高級感も出て引き立つでしょう。もちろん、インキで印刷された絵柄の一部分を金箔で表現することもよくあります。さらに、シール・ラベルの裏面から金箔部分のみに圧をかける加工(エンボス加工)を施すことで、シール・ラベルに立体感を与えることも効果的です。また金箔だけでなく、銀箔を使用したほうが生えるデザインもあります。
このほかにも様々な色の箔があります。例えば白箔などは、白インキの印刷よりもより隠蔽性が高くシール・ラベルに強いインパクトを残すことが出来るでしょう。
今回のまとめ
金箔加工されたシール・ラベルは食品、飲料、酒類やギフト製品など多岐にわたります。華美なシール・ラベルの印象は貼付した本製品の印象にも影響を与え、他製品との差別化に役立つことでしょう。
少し話がはずれますが、箔を使用せずに似たような効果を出す印刷についてご紹介します。これは、金や銀の艶のある原紙の上に絵柄を印刷する方法です。この時、印刷のされてない部分は原紙の金や銀の艶が残り、浮き出るため、あたかも箔加工をしたかのような効果を出すことができます。
山田美術印刷では箔押し加工の他にもエンボス加工、ニス加工など多くの加工方法にもご対応可能です。お困りの際にはお客様のご希望に沿った最適な加工をご提案させていただきますので、是非山田美術印刷にご相談ください。