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2022 11. 17

脆質(ぜいしつ)ラベルは裂けやすく剥がしにくいため再利用を防止します

脆質(ぜいしつ)ラベルは裂けやすく剥がしにくいため再利用を防止します

ラベル・シールは、商品ラベルや表示ラベル以外にもセキュリティラベルとして使用するケースもあります。
例えば、再利用防止ラベルや封緘ラベル、改ざん防止ラベルが挙げられます。これらのラベル・シールを制作する際に使用される、脆質(ぜいしつ)ラベルというものをご存知でしょうか。脆質ラベルとは、あえて剥がす時に裂けやすい加工がされている特殊紙を使ったラベルです。
今回のコラムでは、脆質ラベルの特性と使用用途についてまとめました。

【目次】
1.脆質ラベルはその名の通り“脆い”材質のラベル
2.裂ける特徴を活かし、セキュリティラベルとして使うことがおすすめ
3.セキュリティレベルを上げるだけで、完全に防ぐものではないので注意
4.今回のまとめ

脆質ラベルはその名の通り“脆い”材質のラベル

一般的なフィルム材質のラベル・シールの場合、剥がそうとするとキレイに破れずに剥がれます。糊の材質によって糊残りが発生する場合はありますが、原紙自体はキレイに剥がれます。
一方で脆質ラベルの場合は、剥がそうとしてもキレイに剥がれません。原紙自体が裂けるように破れてしまいます。その名の通り、脆質ラベルとは“脆い”材質のラベルなのです。
また、破れる部分は基材の糊と表面の間の層です。よって、ラミネート加工を施した場合にも有効です。ラミネートに持って行かれることなく裂けて破れるため、従来の仕様を損ねることなく脆質ラベルへの切り替えが可能となります。

裂ける特徴を活かし、セキュリティラベルとして使うことがおすすめ

脆質ラベルは裂ける特徴を活かし、様々なセキュリティラベルとして使用されています。
印刷適性にも優れているほか、フィルム材質であることから水に濡れやすい環境下でも適正があります。
脆質ラベルの使用用途の一例をご紹介いたします。

再利用防止ラベル

使い捨て商品を多く扱う医療関係など、再利用を防ぐためのラベル

貼り替え防止ラベル

工場のラインチェックや、商品の混在を防ぐ目印としてのラベル

封緘ラベル

化粧品や日用品などの高価な商品や、精密機器などが未開封であることの目印となる封緘ラベル

改ざん防止ラベル

ロット表記が必要なラベルや、期限付きの表記を守る改ざん防止ラベル

セキュリティレベルを上げるだけで、完全に防ぐものではないので注意

脆質ラベルは裂けやすいという特性はあるものの、時間をかけて剥がせばキレイに剥がせてしまう可能性があります。よって、再利用防止ラベルや貼り替え防止ラベルとして多く使用されているものの、完全に防止できるわけではありません。
脆質ラベルを含めたセキュリティラベルは、セキュリティレベルを高めるためであり、完全に防ぐものではないという点をご注意ください。よりセキュリティレベルを上げるには、最適なラベルを取り扱うことと、扱う上での仕組み作りが大切です。

今回のまとめ

脆質ラベルとは、あえて裂けやすい特性を活かしてセキュリティラベルに多く使用されています。印刷適性もあり発色も良いため、墨1色はもちろんのこと、カラー4色の印刷も可能です。
また従来では裂けやすいラベルのため、変形などのラベル・シールに向いていないデメリットもありました。しかし、昨今では原紙メーカーの開発によりある程度の変形ラベルでも制作することが可能となりました。
裂けやすい脆質ラベルを使用することで、作業の効率化や利便性、正確性をアップできるケースもございます。脆質ラベルのサンプルも取り揃えておりますので、是非山田美術印刷にお問い合わせください。