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2021 05. 06

ラベル・シール印刷会社を選ぶときには、製版設備がある会社をおすすめします

ラベル・シール印刷会社を選ぶときには、製版設備がある会社をおすすめします

ラベル・シールを印刷する上で、見栄えが良く且つ正確に印刷内容を伝えるために必要な要素のひとつに製版という工程があります。山田美術印刷では、従来からあるアナログ製版(フィルム製版)と近年ラベル・シール印刷業界で主流になりつつあるデジタル製版(CTP製版)の2つの製版方式を取り入れていますのでご紹介させて頂きます。

【目次】
1.ラベル・シール印刷の版の種類
・樹脂版
・水なし版
2.アナログ製版(フィルム製版)の仕組みと特徴
3.デジタル製版(CTP製版)の仕組みと特徴
4.今回のまとめ

ラベル・シール印刷の版の種類

山田美術印刷のラベル・シール印刷において、製版と呼ばれる物には大きく分けて2つの材質があります。

樹脂版

紫外線(UV)を照射する事により硬化する樹脂でできており、その特性を利用して刷版を作成します。これは主に凸版印刷機で使用される刷版となります。

水なし版

アルミニウム基盤の上にプライマー層、感光層およびシリコーンゴム層を積層し、紫外線(UV)を照射する事によりシリコーンゴム層と感光層の接着力が低下することにより、この2つの層が剥離し、インキ受容部が形成され刷版が作成されます。これは主にオフセット印刷機で使用される刷版となります。

次に、凸版印刷で使われる樹脂版の作り方である、アナログ製版(フィルム製版)とデジタル製版(CTP製版)について説明致します。

アナログ製版(フィルム製版)の仕組みと特徴

樹脂版を使用した従来からある製版方式をアナログ製版(フィルム製版)と言います。樹脂(プレート)の上にネガフィルムを密着させて、紫外線(UV)を照射する事により硬化させます。その後、樹脂(プレート)を洗浄することにより照射されていない部分が剥離し残った部分が刷版となる方式です。
細かな文字や絵柄を印刷する際は、硬質の樹脂版を使ってアナログ製版(フィルム製版)を行うこともあります。あえて硬質の樹脂版を使用することで、文字潰れの発生を防ぎ綺麗な仕上がりになります。
山田美術印刷では、ラベル・シールのデザインに合わせた適切な製版方法を行うことで、お客様が納得いくラベル・シールを納品させて頂きます。

デジタル製版(CTP製版)の仕組みと特徴

樹脂版を使用したアナログ製版(フィルム製版)と比較し、近年ラベル・シール印刷業界で主流になりつつある製版方式をデジタル製版(CTP製版)と言います。
基盤の上に感光層、アブレーションマスク層を積層し、アブレーションマスク層(カーボン膜)を赤外線レーザーで描画し剥離することによりアナログ製版におけるネガフィルムの役割をにないます。そして、紫外線(UV)を照射する事により感光層を硬化させます。その後、樹脂(プレート)を洗浄することにより照射されていない部分が剥離し残った部分が刷版となる方式です。
デジタル製版(CTP製版)は、従来のアナログ製版(フィルム製版)に比べて、細かな文字や線もシャープで画像や写真の再現性に優れている製版方式です。

今回のまとめ

ラベル・シールを凸版で印刷する場合、樹脂を使用した製版方式が大半となり、アナログ製版(フィルム製版)が多いのが現状です。
しかし近年は、細かなグラデーションや写真が入ったデザインが増えている為、デジタル製版(CTP製版)での印刷を行うケースも増えてきています。
山田美術印刷では、アナログ製版(フィルム製版)とデジタル製版(CTP製版)の両方の製版設備を設けることで、印刷内容や印刷方式および印刷機械によって製版方式を変えて、より高品質で再現性の高いラベル・シールをご提供しています。