愛知県名古屋市でラベル・シール・販促物の制作を行う山田美術印刷(株)「お知らせ」ページです。

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Fine Arts Printing
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COLUMN お知らせ・コラム

コラム
2021 04. 22

ラベル・シールにおけるデータ入稿の際に知っておきたい3つのポイント

ラベル・シールにおけるデータ入稿の際に知っておきたい3つのポイント

今回はラベル・シールの印刷を山田美術印刷に依頼される際、データ入稿時にご注意いただく点や当社がおすすめする凸版印刷の文字の最小ポイント数、線幅の細さなどについて詳しくお話しします。また入稿データに必要なカットパス(刃型線)とは何か?塗り足しとは何か?をわかりやすく記しました。お客様から確実な入稿データを頂くことで、DTP作業をはじめ製版から印刷工程、そして納品までをスムーズに進めることができます。

【目次】
1.ラベル・シール印刷のIllustratorデータ入稿時の注意点
・Illustratorバージョン
・ドキュメントのカラーモード
・文字のアウトライン化
・カラー設定について
・文字の最小ポイント数
・横幅(ライン)の細さ
・確認用PDFデータ(仕上がり見本)の入稿
2.ラベル・シール印刷のカットパス(刃型線)と塗り足しの必要性
・カットパス(刃型線)について
・塗り足しについて
3.埋め込み/リンク画像について
・埋め込み/リンク画像の解像度
・リンク画像を同梱
4.今回のまとめ

ラベル・シール印刷のIllustratorデータ入稿時の注意点

Illustratorバージョン

山田美術印刷は Mac版 Adobe Illustrator CCの最新バージョンに対応しております。(2021年現在)

ドキュメントのカラーモード

ドキュメントのカラーモードはCMYKで作成してください。RGBで入稿されたデータは、CMYKに変換することで色味が変わってしまい、ご希望の色味を再現することが困難となります。

文字のアウトライン化

文字化け(書体が別の書体に置き換わり正しく表示されない)が発生する可能性があるため、文字のアウトライン化をお願いします。

カラー設定について

CMYKで印刷したい場合、特色設定にしたスウォッチがあれば、全てプロセスカラー(CMYK)に変換してください。
特色で印刷したい場合は、スウォッチを特色の設定にしてください。

文字の最小ポイント数

凸版印刷の場合は、4.5ptを山田美術印刷では推奨しています。しかし、4.5ptでも視認性が低下する書体もあるのでご注意ください。
オフセット印刷の場合は、4.5pt〜3ptの書体でもきれいに印刷できる可能性がありますので、ご相談ください。

線幅(ライン)の細さ

凸版印刷の場合は、線幅(ライン)の細さは0.1mm(0.283pt)以上で指定してください。
また、連結していないパス(線)に「塗り」のみを設定すると、画面上では線があるように見えますが、凸版印刷では印刷されませんので、線をつけたい場合は必ず「線幅」で線の設定をしてください。

確認用PDFデータ(仕上がり見本)の入稿

入稿時にはaiデータとともに、PDFデータも添付してください。
もしIllustratorデータに不備があった場合、確認用PDFデータと照らし合わせることで、誤ったデータを印刷してしまうトラブルを防ぐことができます。

ラベル・シール印刷のカットパス(刃型線)と塗り足しの必要性

カットパス(刃型線)について

カットパス(刃型線)とは、ラベル・シールの切込みを指示する仕上がり線のことです。ラベル・シール印刷の入稿データにはカットパス(刃型線)の指示をお願いします。

塗り足しについて

塗り足しとは、カットパス(刃型線)より外側まで、デザインを付け足した部分のことです。塗り足しの設定はカットパス(刃型線)の外側に1.5mm必要です。
ラベル・シール印刷の製造工程では、印刷とカットにどうしても多少の公差(約0.5㎜)が生じます。もしも仕上がり線ぴったりに背景色や画像などがデザインされたデータを印刷した場合、この公差のため仕上がった印刷物に余白ができてしまいます。塗り足しを付けることで印刷とカットが多少ずれても余白が出来ずに、美しい印刷物に仕上がります。

埋め込み/リンク画像について

埋め込み/リンク画像の解像度

Illustratorに配置する「埋め込み」または「リンク」画像は、CMYKモードに設定し、実寸サイズで300〜350dpiの解像度で作成してください。300dpi未満の低解像度の画像は、印刷すると粗いガタガタとした仕上がりとなってしまいラベル・シール印刷には不向きです。

リンク画像を同梱

リンク画像ファイルを必ずIllustratorデータと一緒に同梱してください。
Illustratorに配置したリンク画像が一緒に同梱されていないと、リンク切れがおきてしまい、Illustratorの画面上で表示されません。データ不備による再入稿となってしまいますので、リンク画像はIllustratorデータと同じフォルダに集めておくことをおすすめします。

今回のまとめ

お客様からの入稿データをスムーズに印刷から納品まで進める為にも、今回のコラムではデータ入稿の際の基本的な注意点や当社がおすすめする数値や重要ポイントをご説明させて頂きました。
山田美術印刷へのラベル・シール印刷のデータ入稿の際に、お役立て頂ければ幸いです。
入稿についてのご質問や疑問点がございましたら、お気軽に山田美術印刷までお問い合わせください。