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YAMADA
Fine Arts Printing
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COLUMN お知らせ・コラム
透明シールを作りたい!制作前の3つの注意点と解決策
山田美術印刷は様々な原紙を取り扱っておりますが、透明フィルム素材の原紙も各種取り揃えております。今回のコラムでは、透明シールの代表的な使用例と、透明シールを作るときの注意点・解決策をご説明いたします。
【目次】
1.透明シールの代表的な使用例
2.透明シールを作る前に!3つの注意点と解決策
・貼り付け時に気泡が入らないよう注意
・透明部分の糊がまだら模様のように見えてしまう場合がある
・濃い色の製品や容器に貼るとデザインや文字が見えにくくなる
4.今回のまとめ
透明シールの代表的な使用例
- 透明のボトルや箱などのパッケージに貼りたい時
- 貼り付ける容器の色を活かしたい時
- デザインとして白インキを活かしたい時
- 封緘シールとしてデザインを崩さずに貼りたい時
- 透明ホログラム加工でおしゃれでかわいいノベルティステッカーとして
透明シールを中身が透過している容器に貼った場合、中身の状態をそのまま見せることができます。例えば食品であればシズル感が伝わりやすく、商品の中身を知りたいという需要に活用されています。また、デザイン性を高めるために素材や容器の色を活かしラベリングしたい時にも多く使われます。
そして透明の原紙と合わせ、透明ホログラムのラミネート加工も可能です。透明ホログラムはさりげないキラキラ感で、ポップでかわいいデザインとの相性がよく、若年層や女子ウケを狙った商品のラベルにも使用されています。
透明シールを作る前に!3つの注意点と解決策
シールのデザインや印刷の仕上がりまでは良かったけれど、実際に貼ってみると綺麗に貼れなかったり、イメージと違った経験はありませんか?そこで透明シールの代表的な注意点3つと解決策をご紹介します。
貼り付け時に気泡が入らないよう注意
透明シールの貼り付け作業を手作業で行う場合は、特に慎重に作業を行わなければいけません。色のついた紙と比較して、透明シールは気泡が入るとより気泡が目立ってしまいます。
そこで剥離紙にスリットを入れることで、手貼り作業が行いやすくなり効率的に貼り付けができるため、気泡の低減を見込めます。しかし、透明シールの特性上スリットを入れた位置に線が入っているように見えてしまうため、デザインとして目立たない位置にスリットを入れるなど、設計に注意が必要です。
また、ロット数が大きい場合など、可能であれば自動貼り機を使用することをおすすめしています。自動貼り機で貼り付ければ気泡が入りにくく、貼り位置も綺麗な仕上がりとなります。
透明部分の糊がまだら模様のように見えてしまう場合がある
透明シールを透明容器に貼り付けた場合、通常の透明原紙を使用するとまだら模様のように見えてしまう場合があります。
解決策としては、フィルム素材のセパレーター(剥離紙)で構成された透明原紙を使用するという方法があります。通常セパレーターは紙素材ですが、フィルム素材のセパレーターは紙素材のセパレーターより表面が平滑です。よって塗工した糊の跡が付きづらく、まだら模様を軽減することが期待できます。
濃い色の製品や容器に貼るとデザインや文字が見えにくくなる
ラベル・シール印刷に使用するインキには透過性があるため、透明の原紙に印刷しても透けてしまい、被着体の色を拾ってしまいます。
インキの透過を防ぐには白引き印刷が必要です。希望する色のデザイン部分の下地に、あらかじめ隠蔽力のある白インキを印刷することで、イメージした色を再現することが可能です。
白引き印刷に関するコラムはこちら
透明や金・銀のシールには白引き印刷の利用がおすすめです
今回のまとめ
今回のコラムでは透明シールの代表的な使用例と、3つの注意点と解決策をご紹介しました。透明シールは透明の特性を活かし多彩な種類のラベル・シールへの展開が可能です。いくつかの注意点を気をつけながら設計・制作し、イメージ通りの透明シールを作成してみませんか?透明シールの制作について、こちらで上げた注意点以外にも気になることがございましたらお答えいたします。ぜひ山田美術印刷にお問い合わせください。