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2021 10. 12

ラベル・シール作成で重要な“色”の知っておきたい基本について

ラベル・シール作成で重要な“色”の知っておきたい基本について

ラベル・シール印刷を語る上で「色」は重要な要素です。「色」とは一体どのように表現されているのでしょうか?
ラベル・シール印刷の場合、基本色はC(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)・K(ブラック)の4色で、それらを基に様々な色が再現されています。また、テレビなどのモニターやタブレットなどの液晶では、R(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)の光の三原色による組み合わせで表現されています。
そこで今回のテーマはラベル・シールで重要な、「色」について説明させて頂きます。
お客様がイメージしているラベル・シールを作るヒントになれば幸いです。

【目次】
1.赤・青など色味を持つ“有彩色”と白・黒の色味を持たない“無彩色”にわけられます
2.色は“色の三属性”と呼ばれる明度・色相・彩度で構成されています
3.光の3原色と色の3原色
4.今回のまとめ

赤・青など色味を持つ“有彩色”と白・黒の色味を持たない“無彩色”にわけられます

色には有彩色と無彩色の2種類があります。
赤や青や黄といった色味を持つ有彩色と、白・黒・グレーといった色味を持たない無彩色です。
グレーは明るさによっていくつもの段階に分けられます。
そして、明度・色相・彩度により様々な数の色を表現することができます。

色は“色の三属性”と呼ばれる明度・色相・彩度で構成されています

色には三つの要素があります。明度・色相・彩度の3つの要素を「色の三属性」です。色はこの要素の違いで区別されています。

明度

明度は色が明るいか、暗いかを指します。明度は白に近づくほど高く、黒に近づくほど低い数値になります。
また明度の違う色を組み合わせたとき、明度の高い方はより明るく感じられ、明度の低い方はより低く感じられます。この現象を、明度対比といいます。この効果をはっきり出すには、組み合わせた色の明度差が大きいほどよいです。
例えば、部屋の照明は外が暗くなればなるほど明るく感じます。昼間に外で懐中電灯をつけても全く明るくないのと同じです。

色相

色相とは赤、黄、青といった色の違いのことです。組み合わせた色によって実際の色とは違って見えることを色相対比といいます。
このとき組み合わせた色がかけ離れているほど、お互いの色味が強くなります。つまり、色がより派手に見えるということです

彩度

彩度とは色の強さのことです。彩度が高いほど色味は強く、低くなるほど色味はなくなります。要するに、濃い色か薄い色かということです。
ある色の周りにそれよりも鮮やかな色が来た時、その色の彩度は低く見えます。この効果を彩度対比といいます。
彩度差が大きいほど効果も大きくなります。つまり、同じ色でも鮮やかな色の中でくすんで見えて、渋い色の中では鮮やかに見えるということです。

光の3原色と色の3原色

光の3原色

R(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)3色を光の3原色といいます。
この色を混ぜていくと元の色より明るくなり、最後には白くなります。これを加法混色といいます。

色の3原色

C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)は、色の3原色といいます。
赤のことを原色だと考えている人多いでしょう。ですが印刷の赤は、原色のM・Yを混ぜてできる色なのです。このC・M・Y3つの色が揃っていれば、たいていの色が作れます。光の三原色と違って、C・M・Yを混ぜると色は暗く濁り、最後には黒に近い濃いグレーになります。これを減法混色といいます。
ラベル・シール印刷の色は、3原色であるC・M・YにK(黒)を加えたC・M・Y・Kで表現します。

今回のまとめ

今回は「色」というテーマで説明させて頂きました。ラベル・シール作成では「色」が大変重要な要素の1つです。
色は見る人や環境などによって、見え方が異なります。また、イメージしている色が個人で違うなんてことも多いと思います。特にラベル・シールに関しては、使用環境の幅が広いので差異が大きいです。
色の確認の際には、具体的な御指示を頂くことでお客様のイメージに近づけられます。“もっと赤くして欲しい”という御指示よりは、“彩度を上げたい”や“明度を上げて明るくしたい”などの御指示を頂けると幸いです。
山田美術印刷では、ラベル・シールの本機校正にも対応しています。
お客様がご納得頂けるラベル・シールを目指し、誠心誠意対応させて頂きます。