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YAMADA
Fine Arts Printing
Co., Ltd.
COLUMN お知らせ・コラム
山田美術印刷におけるラベル・シールの抜き加工と刃型の種類・特徴
ラベル・シールの印刷後の工程では、抜き加工というものが行われます。抜き加工とは、刃型といわれる道具を使い、ラベル・シールの形に合わせてカットをすることです。そのため、刃型の形状はラベル・シールの仕上がりイメージの形状である必要があります。
今回のコラムでは、刃型を使用した抜き加工について、また、山田美術印刷で使用している刃型の種類と特徴をご説明したいと思います。
【目次】
1.職人技が光るラベル・シールの抜き加工
2.山田美術印刷で使用しているラベル・シール印刷の刃型の種類と特徴
・ゼンマイ刃の特徴
・腐食刃の特徴
3.今回のまとめ
職人技が光るラベル・シールの抜き加工
ラベル・シール印刷の刃型は、印刷工程上の抜き加工で使用されます。冒頭でも述べましたが、抜き加工は印刷後に刃型を使い、シールの仕上がり形状にカットする加工です。
一般的にラベル・シールの原紙は2構造です。表面基材と糊が合わさった「シール部分」と台紙となる「剥離紙・剥離フィルム(セパレーター)」で構成されています。
基本的に抜き加工では、「シール部分」のみに刃型を入れます。台紙となる「剥離紙・剥離フィルム(セパレーター)」に刃が入り過ぎないよう、オペレーターが繊細な調整を行っているのです。
山田美術印刷で使用しているラベル・シール印刷の刃型の種類と特徴
山田美術印刷で使用している刃型は、ゼンマイ刃と腐食刃の2種類です。
ゼンマイ刃と腐食刃は、それぞれに特徴があり、ラベルの形状や枚数等に合わせて使い分けています。
ゼンマイ刃の特徴
ゼンマイ刃とは、樹脂や金属などの板にラベルの形状の刃を組み込んだものです。
ラベル・シールの印刷工程では、ゼンマイ刃を印刷機のユニットに組み付け、印刷と同時に平抜き加工を行います。よって、小ロット生産のラベル・シールに向いている刃型になります。また、腐食刃より安価で制作が可能な為、ラベル・シールのコスト削減も図れます。
また、ラベル・シールの紙に厚みがある場合は、ゼンマイ刃の方が向いているケースがあります。平抜き加工を行うことで、特殊紙に対して正確に刃型をいれることが可能です。
腐食刃の特徴
腐食刃とは、金属板にラベル形状の凹凸をつくることで刃型にしたものです。刃断面が真っすぐで抵抗が少なく切れ味が良い為、高速で使用することが可能です。よって、大ロット生産のラベル・シールに向いている刃型です。
また、腐食刃は複雑な変形形状のラベル・シールが得意です。刃のつなぎ目がない為、均等に抜くことができ、細かな形状に向いています。
抜き加工では、印刷機のローラーに腐食刃を貼りつけて回転させ、紙の表面上を押さえつけるようにして型抜きします。
今回のまとめ
ラベル・シールにおける刃型の選定は非常に重要です。ラベル・シールに鮮明で綺麗な印刷をしたとしても、正確な形状で抜き加工を行わないと台無しです。
山田美術印刷では、ラベル・シールを作る上で印刷だけでなく、抜き加工の刃型にもこだわりを持って取り組んでいます。ラベル・シールの枚数や形状に合わせて刃型を選定することで、仕上がり品質の向上やコスト削減を図り、お客様が求めているラベル・シールを目指しています。
山田美術印刷では印刷工場が併設しており、熟練のオペレーターがラベル・シールを印刷しています。お客様のご要望のラベル・シールをお届けしますので、是非一度ご相談ください。